定住自立圏とは


定住自立圏とは 定住自立圏構想とは、地域の中心的な役割を担う自治体(中心市)と中心市と連携する意思を有する近隣自治体が手を取り合って圏域を形成し、様々な産業、自然環境、歴史、文化など、それぞれの地域の魅力を活用して、NPOや企業といった民間の担い手を含め、相互に役割を分担し、連携・協力することによって、地域住民のいのちと暮らしを守るため圏域全体で必要な生活機能を確保し、地方圏において人口定住を促進する施策です。

圏域の将来像 “持続的、魅力的で幸福感あふれる圏域づくりをめざして”

八溝山周辺地域定住自立圏の圏域は、栃木県の北東部、福島県の南部、茨城県の北西部に位置し、八溝山を取り囲む地域です。3県にまたがってそびえる八溝山の周辺地域は、清冽な水と豊富な緑に恵まれた地域であります。 この圏域は、栃木県北部の拠点地域として中心市にみられるような都市機能の集積度が高いエリアや、国際的観光地としても名高いエリアが存在し、四季折々の景観に富んだ自然豊かな地域です。また、圏域全体にわたり歴史的にも貴重な文化遺産が数多く存在し、那珂川、箒川、久慈川などの大河川が流域を潤し、関東地方の北部地域と東北地方の最南端地域の自然と多彩な文化が融合した地域でもあります。

圏域内の総人口は292,119人(H22)で、10年前の296,563人(H12)のピーク時と比較して4,444人減少しております。一方で、高齢化率は、23.70%(H22)となり、10年前の19.44%(H12)と比較して、4.26ポイントも上昇しました。 このように、圏域全体において、人口減少や高齢化が進んでいる状況にあり、従来の枠組にとらわれない近隣市町による新たな連携・協力により人口減少対策をはじめとした圏域全体の行政機能の維持・向上を図る取組が必要となっています。 また、地方分権の推進による権限強化の一方において、基礎自治体としての責任範囲が拡大していくことも明白であり、この圏域においても構成する市町が「選択と集中」、「集約とネットワーク」の視点に立った新しい広域連携のあり方に着目し、機能的な連携を図ることによって、個性的で創意豊かな地域づくりを目指し、交流から定住に結びつく人口の確保を図りながら持続的、魅力的で幸福感あふれる圏域づくりを進めていくことが必要であります。

そのためにも連携市町は、機能の統合を図り、圏域を一体的かつ効率的な経営を目指すことを第一義としつつ、圏域内住民のニーズの高度化・多様化にも応えられる行政サービスを実現するため、保健医療、福祉、教育、産業振興、環境、防災消防、地域公共交通、インフラ整備、文化・芸術等の連携、圏域内交流等の行政課題のうち、基礎的かつ共通のものの解決に向けた取組を優先的に行い、より高度な圏域づくりに取り組むこととします。