共生ビジョン
[ 福 祉 ]
現状と課題
子育ての環境については、共働き世帯の増加、就労形態の変化、核家族化の進行などにより、子育てに関するニーズが多様化している中で、各市町とも家庭での子育てを基本としながらも、保育サービスの充実を図り、地域社会における子育て支援サービスであるファミリーサポートセンター事業※1を実施しています。
また、子育て世代への経済的支援として、こども医療費の助成や保育料軽減などに取り組んでいます。
高齢者福祉に関しては、ひとり暮らしの高齢者の増加に伴い、高齢者を地域で支えあい、高齢期を安心して過ごせることができるような地域づくりに取り組んでいますが、今後も高齢者が増えることは確実なため、更なる高齢者福祉の充実が求められています。
障害者福祉に関しては、在宅障害者の生活支援や社会参加の機会を確保することを目的としたスポーツ、文化活動等を支援しています。
取組方針
地域社会における子育て支援サービスであるファミリーサポートセンター事業の充実に取り組むとともに、会員(依頼、提供)増加に向けた取組を行います。
そのほか、子育てに関する支援体制について、情報の共有を行い、圏域住民のニーズにあった事業を実施します。
高齢者福祉に関しては、介護予防に重点を置き、高齢者が住み慣れた地域で、生きがいと誇りをもって暮らせる地域づくりに取り組んでいきます。具体的な取組として、国際医療福祉大学との連携事業である「幸齢者スクール」を中心に事業の充実を図っていきます。
障害者福祉に関しては、社会参加の促進に向けた取組を連携して実施します。
障害者一人ひとりに適した一般就労、福祉的就労への支援を行うとともに、ハローワーク等の関係機関と連携し、雇用機会の拡大に取り組みます。
また、スポーツ、文化活動等への参加機会の確保を図っていきます。
※1ファミリーサポートセンター事業/ 「子育ての手
助けをしてほしい方 」と「子育ての手伝いをしたい
方」が会員ととなり助け合う組織(制度)。保育園等
への送迎や冠婚葬祭など、 一時的に子どもを預ける
ことができる。
子育て支援事業
育児に関する不安や負担を軽減する取組として、各市町において、ファミリーサポートセンター事業、子育て支援センター事業、一時保育事業等を実施している。
これら子育て支援に関する情報を圏域で共有し、利用率向上に向けた効果的な実施方法、広報活動を検討する。
また、これらの事業を担う保育士、相談員等の能力向上に資する研修会を実施する。
保育所広域入所実施事業
他自治体に勤務する保護者を対象に、住所地以外の保育所への広域入所を連携して実施する。
介護予防推進事業
大田原市が介護予防事業の一環として取り組んでいる「幸齢者スクール」を圏域内住民へ拡大する。
また、介護予防担当者の情報共有、連絡会等を開催する。
【主な事業内容】
○医療福祉講演会
○医療福祉体験学習
○介護予防担当者連絡会の実施
障害者(児)社会参加促進事業
地域における在宅障害者の生活支援や社会参加の機会確保のため、障害者の需要に応じた事業を連携して行う。
【主な事業内容】
○スポーツ、文化、レクリエーション活動の参加と普及啓発
○手話講座の開催
○コミュニケーション支援のための人材育成
○大田原市・那須塩原市・那須町身体障害者福祉会及び大田原市・那須塩原市・那須町知的障害者育成会が実施する事業
障害児通所支援事業
那須地区広域行政事務組合を通じ、未就学児を対象とした心身障害児の福祉の増進を図るため、保護者とともに通園による療育、訓練、生活指導等を行う。